トップメッセージ

株主・投資家の皆さま

2026年3月期第3四半期は、情報窃取型マルウェアにより窃取された認証情報が悪用されるセキュリティインシデントが
多発したことに加え、大手企業を狙ったランサムウェア攻撃では、システム障害により商品の出荷やオンラインサービスが
長期にわたり停止するなど、社会インフラに近いサービスが大きな影響を受け、
情報セキュリティインシデントが企業経営の重大リスクとして改めて認識されました。

当社グループは、このような環境下において「より便利な、より快適な、より安全なインターネットライフに貢献する」
という企業理念のもと、企業・公共機関・教育機関・家庭など、あらゆる分野でセキュリティ強化の支援に取り組んでまいりました。
具体的なアプローチとして、「バリアで守られたような安全なインターネットの世界」を実現する「ホワイト運用」の価値を、
2017年より前面に打ち出しております。

従来のセキュリティ対策は「攻撃を受けること」を前提とした“検知と対応”型が主流でした。しかし、サイバー攻撃の手口が
年々巧妙化・多様化する中で、こうした従来のアプローチでは被害を完全に防ぐことが難しくなっています。

当社が提唱する「ホワイト運用」は、信頼できる通信や挙動のみを許可することで、「攻撃自体を未然に排除する」という
新しいセキュリティモデル
です。すでに企業・公共分野を中心に1,499万人の皆さまにご導入いただき、
これまでマルウェア被害報告は0件という実績を誇ります。さらに、一般に認識されている「ホワイトリスト運用」とは異なり、
当社がホワイトリストデータベースを日々メンテナンスし、ユーザーに配信するため、ユーザーの運用負荷を軽減することも可能です。

当会計期間においては、公共向け市場で「GIGAスクール構想 第2期」案件における「i-FILTER」の導入シェアが95%に向上し、
契約高の大幅成長を牽引しています。加えて、企業向け市場においても新規案件の獲得が進み、契約高の成長を加速させました。
売上高に関しては、クラウドサービス系製品の売上高計上が着実に進み、増収幅が拡大しています。クラウドサービス系製品の契約は、
足元の受注環境を鑑みると今後も高い成長が期待できるため、さらなるストック型収益の基盤拡大が見込まれます。

さらに、本年度の重点施策であるホワイト運用型SSE+IDaaSの新製品「Z-FILTER」を、当初計画通り販売開始しました。
販売開始後、順調に案件の積み上げが進み、すでに受注案件も獲得しております。
今後は「Z-FILTER」の本格展開に加え、導入・運用の容易さやコスト効率を重視したソリューションの
拡充により、中小企業市場への対応力を強化
し、幅広いお客さま層の課題解決を図ってまいります。

生成AIの悪用も相まって、サイバー攻撃の手法は、今後ますます巧妙化・多様化することが
想定されます。しかしながら、重要インフラとなったインターネットを「電気・ガス・水道」のように、
当たり前に安心して利用できる環境を実現
するため、当社は社会課題に真摯に向かい合い、
新たな価値創造に挑戦することで、中長期的な視点での成長の実現と株主価値の最大化に向け、
今後も一歩ずつ着実に歩みを進めてまいります。

今後とも、皆さまの変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

デジタルアーツ株式会社 代表取締役社長 道具 登志夫

2026年01月30日
デジタルアーツ株式会社
代表取締役社長 道具 登志夫